うちの主人は会社でギャンブルをしているのですか?

先日、同業者の方(物流系)とランチミーティングをしておりました。雑談のような話し方でしたが、中身の濃いものとなりました。「最近、部下の成長が嬉しい」と言っていました。 

ある日この方が、部下のご家庭に招かれたそうです。その席で奥様に質問を受けたそうです。「うちの主人は会社でギャンブルでもしているのですか?」不審に思ってよく話を聞いてみると、「毎日、今日は勝負だ、て出かけるんです。以前はそんなことはなかったのですが。」 

つまり、出勤前に「今日は仕事の勝負が掛かっているぐらい重要な日だ。頑張ろう。」とこの部下は独り言をいうようになっていたんですね。お仕事が軌道にのって来ると、責任感も持つようになり、クライアントのため、じぶんのために頑張れるようになるのです。確かに部下の方は成長されたんだと思いました。 

もちろん、本来の経営に掛かるところはギャンブルであってはいけません。売上がこの数字であれば、黒字転換する。この部分は努力目標を加味すべき、というような計画はギャンブル性が高いと言わざるを得ません。努力目標を掲げるにしても、具体的な活動や現実的に分析された実務に落とし込む必要があります。まずは、荷主ごとの分析と実践的な営業計画を作ってみましょう。計画ができたら、継続的に実行し、一定期間を置いて再度検証する習慣をつけることが重要です。 

そして、先述の部下がどうして成長をとげたのか?これは、会社のトップが明確にビジョンを部下に提示しつづけ、コミュニケーションを意識的にとることを続けたからでした。トップはどうしても、業務の結果で部下を判断しがちですが、経過もよく見てあげてください。コミュニケーションがよく出来ている会社は、自然とミスが減り効率が良くなりますから。 

年末もいよいよ近づいてまいりました。本日でお仕事納めの方も多いのではないでしょうか?1年間、毎日勝負勝負と頑張られて来られた方にとっては、穏やかなお正月休みとなりますように願います。 

来年がみなさまにとって更なる飛躍の年となりますように。良き新年をお迎えください。 

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。(感謝)

ファイリングの基本

2010年も残すところ、あと5日。物流に携わるみなさまにとって、最も気忙しい日程となってまいりました。 

お仕事の工程管理。依頼先の休み前に問題なく業務を遂行する。行くところ、行くところ車も混んでいて、思うような時間通りになかなか進みません。 

今年の傾向でしょうか?私の行っている物流関連の仕事も、例年と比べて切れ味が悪い感じがします。何となく、年末の役所が閉まるギリギリまで仕事が途絶えず、スキッと今年が終わるような気がまだ致しません。1社に対する飛び込み的な業務だと分かるのですが、全体的に予定をずれ込んでいますね。みなさまはいかがでしょうか? 

昨日から急に寒さも増してきました。どうぞ、お風邪など召されませんように、また、気持ちだけは余裕を持たれてご安全に年末まで乗り切ってくださいませ。 

さて、今日はファイリングについてです。ファイリングは基本を押さえて習慣化されますと、ペーパーが溜まってどこに行ったか分からなくなる事態はかなり防ぐことができますよ。 

①紙は寂しがり。一人にしないと覚えてください。同類の性質のものを定位置にまとめることが重要です。 

②紙には名前がいる。同類のものをまとめてファイルしたら、必ずタイトル(見出し)をつけましょう。ファイルを作った日付か、書類の期限などをご面倒でも記載しましょう。 

③紙は寝かさない。きちんとファイリングして、本棚などに立てて保管です。 

④紙を貯めない。貯めて良い紙はお金だけです(笑)後でファイリングするつもり、という慣習をなくし、発生したらすぐファイルすることが重要です。少なくとも1週間に1度は見直しを致しましょう。 

上記を実行していただくと、数段に机回りが綺麗になりますよ。もちろん、環境に優しい経営を考えて紙そのものを減らし、パソコンに保存するなどの努力も必要ですが、どうしても業務によっては紙は発生してしまいますから。 

大掃除をされる折にでも、気に留めていただけると幸いです。

会社にお金が落ちている

会社の大掃除の準備はお済ですか? 

年末に向けて最終の納入準備、顧客への挨拶回りなど大詰めを向かえていらっしゃる方も多いと思います。まだまだ稼ぎ時の方もいらっしゃいますか?いずれにしても、最後までミスや事故なくお仕事を完了させましょうね。 

さて、今日はとある会社で起きたエピソードを交えてご紹介させていただきます。 

とある、日用品の輸入製造を営む中堅の会社さん。大変な時期もあったと聞いていますが、近年、売上も安定的に伸ばし活気もございました。そこに、ある時、社外取締役さんが久しぶりにお見えになりました。 

この社外取締役さんは、この中堅会社さんとは異業種ですが、本業でしっかり稼いでいる方です。訪問して受付を通る時にふと床をご覧になったそうです。 

たまたま、床に資材のひとつであるOPP袋が落ちていたそうです。この社外取締役さんは指摘しました。 

「この会社には、床にお金が落ちてるわ。一体、経営陣はどうなっているの?」 

この出来事は、他人ごとではなく重要なことを私たちに教えてくれています。 

その①会社がお金を出して購入している必需品の管理に異常はないか? 

資材の管理をきちんと行っていないがために、いざという時にまた新しいものを無駄に購入している危険性があるのです。余剰在庫につながるわけです。また、一人の従業員さんが仕事を自分にしかわからない方法で管理していないでしょうか?検証してみる必要があります。 

 

その②在庫の棚卸しは出来ているか? 

同じ場所に保管して、誰でも一目で簡単に分かる方法で管理されているか?何も資材だけに限った話ではありません。業務に必要な地図や資料はどうですか?最近ではインターネットにより、情報を誰でも入手可能です。複数人が使用できる共通ファイルは会社にありますか?同じ資料をまた違う人がプリントアウトした場合、紙代の無駄だけでなく人件費も無駄に発生することになると思います。またクリアーファイルなどにいろいろな資料が突っ込んでいたり、しませんか?いざという時に資料の引き出しができない、重要な資料の紛失などにつながりますよ。 

 

その③お客さまへのお迎え準備ができていますか? 

いくら営業さんが優秀で仕事を受注してきても、お客さんが突然会社を訪問される対応が出来ていなかったら、がっかりされます。お客さんが来られるところは、いつも清潔にしておきたいものです。お客さんが来られたときの手順について検討されたことはありますか?誰が対応するか決めておいて、歓迎と感謝の意を込めて速やかに、スマートに対応したいものです。 

考えるほど、様々な側面がでてきますね。後はそうですね。異常なことを指摘し、チェックできる人が会社にいるかどうか?など思いつきます。 

調度、年末を迎え会社の整理整頓を行う良い機会でもあります。どうか清掃の時間などしっかり取られて、各人の机の中や棚の奥深くに眠っている資料もこの機会に整理してみてはいかがでしょうか?重要な書面も見つかるかもしれません。 

来年度の作業効率アップにも繋がります。まだまだ会社の中にお金が落ちているかもしれませんね。

霊きゅう事業と運送業許可の関係

霊きゅう事業とは異なりますが、学生のころセレモニー関連のアルバイトをしたことがあります。人の一生に一度しかないセレモニーに関わると、その舞台裏ではいかに多くの方が縁の下の力持ちとして、神経を使われているか、良い勉強となりました。工程管理、運営、ミスの撲滅、顧客に関する気配り、おもてなしなど壮絶な努力が毎度繰り広げられておりました。人の喜びを増やし、悲しみを一緒に背負うお役目は大変なお仕事だと思います。 

来年度、マスコミの情報によりますと霊きゅう事業に大手コンビニであるファミリーマートも参入すると報道されておりました。霊きゅう事業界にも変化が生じるかもしれませんね。 

 

さて、霊柩車を事業として運行させるためには、一般貨物自動車運送事業の許可を取得しなければなりません。貨物自動車運送事業法第2条により、この法律において「一般貨物自動車運送事業」とは、他人の需要に応じ、有償で、自動車を使用して貨物を運送する事業であって、特定貨物自動車運送事業以外のものをいう、とあります。特定貨物自動車運送事業とは、荷主1社だけに限定される事業などを指すということになります。

確かに、霊きゅう事業限定の条件を付すことにより、許可条件を緩和することができます。例えば、適正な車両は1台以上から緑ナンバーを取得可能ですし、運行管理者を役員と兼任することもできます。 

しかしながら、立地施設要件、事業計画などを充足させる必要があります。また、運送事業を営む以上必要な法令遵守も求められます。運行指示書、点呼記録表の設置など必要な記録を書面にて管理するシステムも重要となります。 

許認可を取得するのは面倒なことのように感じられますが、私は決して会社にとってのハードルみたいなものではないと考えております。会社を永続的に発展させ、従業員を含め会社に関わる人々を成長させる武器ではないか、と思います。その武器を持つためには、会社自体が成熟する必要はあると考えます。 

うちは、小さい規模で運営しているので、まだ許認可は必要ない、とお考えになる経営者さまもいらっしゃいますし、さらに事業を発展させるためにこういう許認可が欲しいと御相談される経営者さまもいらっしゃいます。 

小さい規模であるから、許認可は取れないということではありません。許認可要件に充足する必要はありますが、事業発展継続させるために何をやるべきか?ということは日常ご検討されていると思います。また、大手にはできないサービス方法も多々存在します(弱者の営業方法については、後日改めて記事にしたいと思います)。 

そして、事業発展を目的として許認可を取得されることを希望されていても、まだ時期に達していない、目的と異なるのでは?と判断した場合は、私ははっきりその旨申し上げるように心掛けております。私もまだ未熟者ではありますが、ご縁があってご相談を受けた方の利益に少しでも貢献できるようにと願うからです。 

いずれにしても、一足飛びに武器を持たれるのではなく、積み木をひとつずつ積み上げるがごとく段階的に取り組まれたら良いと思います。まずは事業計画の策定から始められてはいかがでしょうか? 

霊きゅう事業を営まれている方にとっては、運送関係法令には馴染みが湧かないかもしれませんが、ご関心をお持ちの方は遠慮なくご相談くださいね。 

当事務所は、運行管理者基礎講習も終了しております。事業計画の策定からお話をお伺いいたします。ご相談中、突然費用が発生することはございませんので、ご安心ください。費用をご請求する時は前もって提示いたします。 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。 

年末まであと10日。風邪など召されませんように、お気をつけて。

酒気帯び運転対策にご注意ください

本日より、不定期更新になりますが、お役立ち情報などをご提供していきます。 
たまには、日常の出来事など記事にすることもあります。 
どうぞ、よろしくお願いします。 

 

今日は、旅客自動車運送事業運輸規則及び貨物自動車運送事業輸送安全規則より来年度の法令改正のお知らせです。 

「酒気帯び乗務員の乗務禁止」について本年度明確化されたのは、ご存知でしたか?平成22年4月28日即施行された規則の改正がありました。 

酒気帯び運転の危険はみなさんご承知だと思います。 

ところが、体内でアルコールを処理するために何時間ぐらいかかるのか?今一度、ご確認くださいませ。 

摂取アルコールの単位を作ったとしますと、アルコール1単位の平均的な量は、 

①ビール度数5%で500ml 

②日本酒度数15%で180ml 

③ウイスキー度数43%でダブル1杯60ml 

④ワイン度数12%で小グラス2杯200ml 

⑤チューハイ度数7%で350ml缶 

⑥焼酎度数25%でコップ半分100ml 

 

これがアルコール1単位です。忘年会などでいただくアルコール量は、私の例でいきますとこれをはるかに上回っております(笑) 

 

このアルコール1単位を処理するためには、目安として体内で4時間かかると覚えてください。 

上記の量を上回る場合、4時間を量に掛けることになります。 

3単位のアルコールを摂取した場合、12時間以上後でないとドライバーさんは、体内にアルコールが残っている可能性があり、乗務できないことになります。 

 

そして、来年平成23年4月1日から施行される法令改正では、より厳しい内容となる予定です。 

(1)事業者は、点呼時に酒気帯びの有無を確認する場合には、目視等で確認するほか、アルコール検知器を用いてしなければならない。 

(2)事業者は、営業所ごとにアルコール検知器を備え、常時有効に保持しなければならない。 

(3)このため、事業者は、アルコール検知器の故障の有無を定期的に確認しなければならない。 

(4)電話点呼の場合には、運転者にアルコール検知器を携行させ、検知結果を報告させる等により行う。 

アルコール検知器の設置や報告書の記録など整備見直しをする必要が出てまいりました。 

まだ、社内規定をお作りでない事業者さまもあるかもわかりません。 

この機会に見直しをご検討されてみてはいかがかと思います。 

その際には、完全なものであるに越したことはありませんが、まずは仕組み作りを始めてみることが重要です。少しずつ改良を重ね、貴社の使いやすいように進化させていけば取り組むことによって、従業員さんの成長にも繋がっていくと思います。 

 

当事務所では、運送会社さまのサポートも行っております。 

どのように記録を作成したら良いのか?お困りの際には、ご遠慮なくご連絡くださいね。 

では、忘年会シーズンですが安全運転、無事故無違反でよろしくお願いいたします。

 

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